京都の5月は混雑する？快適に観光を楽しむコツと裏ワザを紹介！

5月の京都は新緑が美しく、観光には最高のシーズン。しかし、ゴールデンウィークを中心に多くの人が訪れるため、人気スポットは混雑が避けられません。せっかくの京都旅行を快適に楽しむためには、混雑を避ける工夫が必要です。

この記事では、「京都の5月はどれくらい混むのか？」という疑問に答えつつ、早朝観光のメリットや便利な交通手段、混雑を回避するコツをご紹介します。さらに、日帰り温泉やデジタルマップを活用したスマートな旅の方法もお伝えします。混雑に振り回されず、京都の魅力をたっぷり味わいたい方は必見です。

5月の京都は混む？

5月の京都は、爽やかな気候や新緑のシーズンも相まって観光にぴったりのシーズンです。ゴールデンウィークを中心に多くの観光客が訪れ、特に清水寺や嵐山、伏見稲荷大社といった定番エリアは、人の波が絶えず、早朝や夕方でもにぎわいます。昨今はインバウンドの観光客の人数がコロナ禍前の水準を上回り増加傾向にあり、さらに賑わっています。

ゴールデンウィークを過ぎると混雑はやや落ち着くものの、週末は依然として観光客が多めです。修学旅行シーズンでもあるため、平日でも学生団体と重なることもあります。静かに楽しみたいなら、団体観光客が動く前の早朝に訪れるか、市内中心部を避けた穴場を巡るのがポイントです。計画次第で、混雑を避けつつ京都の魅力を存分に楽しめますよ。

快適に京都観光をするための交通手段は？

京都を効率よく巡るなら、移動手段の選び方がカギとなります。市内観光の定番は「バス」ですが、観光シーズンは混雑しやすく、時間に余裕がないと少し不便に感じることもしばしば。特に主要観光地を結ぶ路線は、乗車待ちの行列ができることも珍しくありません。混雑を避けたいなら、地下鉄と併用するのがおすすめです。

京都市営地下鉄は路線がシンプルで迷いにくく、東西線と烏丸線を使えば清水寺や二条城、京都御所方面への移動がスムーズです。さらに、嵐山方面なら「嵐電（京福電車）」、伏見稲荷大社や宇治方面なら「JR奈良線」を利用すれば、スケジュールに左右されにくくプランが立てやすくなります。

また、徒歩での散策も京都らしさを感じられる魅力のひとつ。移動距離が長くなりそうな場合は、レンタサイクル・シェアサイクルなどを使うのも手です。道路が混雑しがちな季節でも、小回りが利いて快適に観光できますよ。

荷物が多いと小回りが利きづらくなるため、大きな荷物はホテルに預けるなどして手荷物だけで観光できるようにしておくことがポイントです。

ゆっくり観光したいなら朝がおすすめ

京都でゆったり観光を楽しむなら、早朝の時間帯が狙い目です。昼間は観光客でにぎわう人気スポットも、朝は驚くほど静かで、特別な空気感を味わえます。清々しい空気の中、歴史ある社寺を巡るのは格別で、観光客も少ないため写真を撮るにも絶好のタイミングです。特に5月は新緑が美しく、朝日を浴びた景色は一段と鮮やかに輝きます。

また、早朝は週末でも渋滞や交通機関の混雑を避けることができます。お店が開く前に名所を巡り、営業開始直後の午前中から主要スポットを押さえておけば、多くのスポットを回りながら、それぞれのスポットでゆったり過ごせますよ。ここでは、早朝に訪れたいおすすめの神社を3つご紹介します。

早朝拝観ができる神社

貴船神社

京都市の北にある貴船神社は、水の神様を祀る由緒ある神社です。山間にあるため、朝はひんやりとした空気が心地よく、静寂に包まれた神秘的な雰囲気を味わうことができます。特に有名な石段と朱色の灯籠は、朝の柔らかな光に照らされて幻想的な風景を演出します。

拝観は早朝から可能なので、人が少ない時間に訪れれば、写真撮影も思いのままです。観光客が多いとなかなかゆっくり写真を撮ることができませんが、早朝なら人の映り込みを避けながら思う存分写真が撮れます。

新緑に包まれる5月は特におすすめで、川のせせらぎを聞きながら散策するのも気持ちがいいですよ。アクセスは叡山電車の「貴船口駅」からバスで約5分ですが、朝早く訪れるなら車やタクシーが便利です。

INFO
貴船神社
住所：　京都府京都市左京区鞍馬貴船町１８０
公式HP：https://kifunejinja.jp/ 

平安神宮

平安京遷都1100年を記念して創建された平安神宮は、朱塗りの大鳥居が象徴的な神社です。早朝に訪れると、観光客が少なく、広大な境内をゆったり散策することができます。朝の清々しい空気の中、平安時代を思わせる雅な建築をじっくり楽しめるのは早起きの特権です。

特に5月は神苑の新緑が見頃で、朝露に濡れた木々が美しく輝きます。開門は早朝6時で、混雑する昼間に比べると写真も撮りやすく、静かに参拝したい方にぴったり。地下鉄東西線「東山駅」から徒歩10分ほどとアクセスも良好で、早朝散歩にも最適です。

INFO
平安神宮
住所：　京都府京都市左京区岡崎西天王町９７
参拝可能時間：6時00分～17時00分
公式HP：https://www.heianjingu.or.jp/index.html 

三十三間堂

1001体の千手観音像で知られる三十三間堂は、早朝に訪れるとその圧巻の光景をじっくり堪能できます。開門は朝9時ですが、開門直後は訪れる人も少なく、静かな堂内で観音像と向き合う贅沢な時間を過ごせますよ。

5月の朝は気温も心地よく、陽射しが柔らかい時間帯に歩くと爽快です。特に柱間に並ぶ仏像が朝日を浴びて神秘的に浮かび上がる様子は必見。京都駅からバスで10分とアクセスも便利で、早朝からゆったり巡りたい方におすすめのスポットです。

早朝の観光地は人も少なく観光にはもってこいですが、５月はまだ少し肌寒い日も多いため、軽く羽織れる上着を用意しておくのがおすすめです。羽織ものにすることで、昼間気温が上がっても調整が簡単にできますよ。

INFO
三十三間堂
住所：　京都府京都市東山区三十三間堂廻り６５７
参拝可能時間：9時00分～16時00分
公式HP：https://www.sanjusangendo.jp/ 

京都の早起きは三文の徳

「早起きは三文の徳」という言葉がぴったりな京都の朝。観光客でにぎわう日中と違い、早朝は特別な体験をすることができます。人気の寺社も静寂に包まれ、厳かな雰囲気を堪能でき、さらに、朝だけ行われる法要や行事に参加できるのはもちろん早朝の時間帯だけです。

5月は特に過ごしやすく、清々しい朝の空気に触れると気持ちもリフレッシュ。ここでは、京都の朝をより特別にしてくれる「東本願寺の晨朝」と「清水寺の観音経読誦会」をご紹介します。

東本願寺　晨朝（じんじょう）

東本願寺では、毎朝6時から「晨朝」と呼ばれる朝のお勤めが行われています。広大な御影堂に響く読経は、心を落ち着かせ、静かな感動を与えてくれます。観光目的ではなかなか触れられない、京都の日常的な信仰に触れる貴重な機会です。

晨朝は誰でも自由に参加できるため、特別な準備は不要です。早朝の東本願寺は参拝客も少なく、荘厳な雰囲気を独り占めできます。京都駅から徒歩7分とアクセスも良く、朝の散歩を兼ねて訪れるのもおすすめです。忙しい日常を忘れ、心静かに過ごすひとときを楽しんでみませんか。

INFO
東本願寺
住所：　京都市下京区烏丸通七条上る
参拝可能時間：
3月～10月 5:50～17:30
11月～2月 6:20～16:30
公式HP：https://www.higashihonganji.or.jp/worship/houyouhouwa/ 

清水寺　観音経読誦会（かんのんきょうどくじゅえ）

清水寺では、毎月朝6時から「観音経読誦会」が行われ、こちらも誰でも参加することができます。観音菩薩への感謝と祈りを込めた法要で、早朝ならではの清らかな空気の中、読経が堂内に響き渡ります。

朝の時間は観光客が少なく、普段は賑わう清水寺も厳かな雰囲気に包まれています。特に朝日が朝露に濡れた新緑と本堂を優しく照らす光景は格別です。法要後はゆっくり境内を散策でき、静かな京都の魅力を存分に感じられます。東山の高台にあるため、朝の澄んだ空気とともに市内の景色を楽しめるのも嬉しいポイントです。

朝の清々しい気候の中で自然を感じ、お勤めにも参加できれば朝から心も身体もすっきりした状態で観光に向かうことができますよ。

INFO
清水寺
住所：　京都府京都市東山区清水１丁目２９４
参拝可能時間：
6:00～18:00（通常）
6:00～18:30（7月～8月）
6:00～21:00（夜間特別拝観（春・夏・秋））
公式HP：https://www.kiyomizudera.or.jp/ 

ピークシーズンはズラして旅する！

京都の観光をもっと快適に楽しむコツは、混雑のピークを避けること。特に5月はゴールデンウィークに人が集中しますが、その前後は比較的落ち着いています。平日を狙ったり、早朝に動くのも有効ですが、少し視点を変えて「観光の合間にリラックスできる場所」を取り入れると、旅がぐっと快適になります。

人混みを避けつつ、観光の疲れを癒せるスポットとして注目したいのが、駅近で気軽に利用できる日帰り温泉です。

ハトヤ瑞鳳閣の日帰り温泉プラン

京都駅から徒歩約5分という好立地にある「ハトヤ瑞鳳閣」は、宿泊者だけでなく日帰りでも温泉を楽しめる人気のホテル。地下910メートルから湧き出す天然温泉で、旅の疲れをじんわり癒せます。

季節の料理を味わうプランとカフェでのお食事プラン、人気のケーキが楽しめるカフェプランが用意されています。

入浴の時間がランチのピーク時間になっており、ランチタイムより少し早い時間帯がお食事の時間帯になるため、上手に混雑を避けながら食事も温泉も楽しむことができます。

INFO

京都温泉ホテル 京湯元ハトヤ瑞鳳閣

住所：　京都府京都市下京区西洞院通塩小路下ル南不動堂町802番地

公式HP：https://kyoto-hatoya.jp/hotspring-higaeri/ 

ズラして旅するならマップを活用！

混雑を避けて快適に京都を旅するには、最新のデジタルツールを活用するのが効果的です。​「京都観光デジタルマップ～Kyoto Smart Navi～」は、観光スポットのリアルタイム混雑状況や駐車場の空き情報、交通規制など、旅の計画に役立つ情報を一目で確認できる便利なマップです。 

引用：https://ja.kyoto.travel/useful/guide/ 

このマップは、京都市の公式観光サイト「京都観光Navi」内で提供されており、スマートフォンやパソコンから簡単にアクセス可能。 ​混雑を避けた観光ルートの検討や、スムーズな移動計画の立案に大いに役立ちます。

さらに、観光マナーや手荷物預かりサービスの情報も掲載されているため、初めての京都旅行でも安心して観光を楽しむことができますよ。​「Kyoto Smart Navi」を活用して、混雑を避けた快適な京都旅を計画してみてはいかがでしょうか。

まとめ

5月の京都は混雑しやすいものの、少しの工夫で快適な旅を楽しめます。早朝に訪れれば静寂に包まれた特別な景色が広がり、観光の合間に日帰り温泉でリフレッシュするのもおすすめです。また、混雑状況がわかるデジタルマップを活用すれば、リアルタイムで混み具合を確認しながら効率よく移動できます。

混雑を避けた京都旅を実現するためには、ピークをずらした計画と最新のデジタルツールが強い味方です。事前に準備を整え、爽やかな5月の京都を快適に満喫しましょう。