歴史と荘厳さが息づく東寺へ
京湯元ハトヤ瑞鳳閣から徒歩わずか15分で行ける東寺(教王護国寺)は、平安時代から続く歴史を感じられる特別な場所です。
日本一の高さを誇る五重塔がそびえ、四季折々の美しい庭園や荘厳な仏像群が訪れる人々を魅了します。
毎月21日には賑やかな弘法市も開催され、地元の方や観光客で賑わいます。
京都駅周辺観光の際には、ぜひこの歴史ある名刹、東寺の魅力に触れてみてください。
東寺
東寺の象徴ともいえる五重塔は、平安時代の初め、空海の弟子たちによって建立されたもので、日本の木造建築の中で最も高い55メートルの塔です。
塔は、長い歴史の中で度重なる火災を経験しながらも再建され、現在の五重塔は江戸時代に徳川家光の寄進によって再建されたものです。
特別公開時には内部に入ることができ、中央には大日如来を中心に四仏が配置され、密教の教えを体現しています。夜間のライトアップでは、塔が池に映り込み、幻想的な美しさを堪能できます。
金堂
東寺の本堂にあたる金堂は、平安時代に創建されましたが、後に室町時代に再建されました。
金堂内には、薬師如来を本尊とし、日光・月光菩薩像が脇を固めています。薬師如来は病気治癒の仏様として信仰されており、その厳かな姿は訪れる人々の心を穏やかにします。
堂内は大きな柱と高い天井で構成され、広々とした空間に神聖な空気が漂います。
講堂
空海が密教の教えを広めるために建立した講堂は、東寺の中でも特に密教の雰囲気を感じられる場所です。講堂内には21体の仏像が、曼荼羅形式に配置されています。中央には大日如来像が鎮座し、その周りに菩薩、明王、天部の像が並び、宇宙の真理と仏教の教えが表現されています。
この曼荼羅配置は、訪れる人々に壮大なスケールの宗教美術を体感させ、深い感動を与えます。
弘法市(縁日)
毎月21日に行われる弘法市(弘法大師の縁日)は、地元の人々や観光客で賑わい、東寺の風物詩となっています。
骨董品から工芸品、衣類、食べ物など、多くの露店が並び、まるでお祭りのような賑わいです。掘り出し物を探す楽しみや、美味しい京都の伝統的なお菓子や料理を味わえることから、観光客だけでなく地元の人々も楽しみにしています。
東寺の朝さんぽ
早朝の静寂の中、いつもより早起きして、京都屈指の名刹「東寺」をぶらりと歩いてみませんか。
東寺は、京都の寺院の中でも開門が最も早く、朝5時から参拝が可能です。昼間は観光客で賑わう東寺も、早朝は人影もまばらで、澄んだ空気に鳥のさえずりが響き渡り、心地よい朝の風が漂います。
広々とした境内をゆっくりと散策し、五重塔や庭園を眺めながら、時の流れがゆるやかに感じられるひとときをお楽しみいただけます。清々しい気持ちで始めるこの朝の散歩は、京都の歴史と文化に触れる格別な体験となるでしょう。