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京都のお土産に伝統工芸品はいかが?日常的に使えるものから珍しいものまで10品ご紹介!

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京都へ行って楽しめるのは、行った本人だけではありません。お土産をもらえる友人や家族も楽しめるのです。

この記事ではおすすめの京都のお土産を紹介します。本格的なのにちょっと変わった伝統工芸品のお土産を買いたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

伝統工芸品でセンスあるお土産選び

京都の伝統工芸品となるとお土産選びに困る方も多いのではないでしょうか?

あまりにも金額が安いとチープに見えますし、本格的すぎると高価になって相手も気を遣ってしまいます。

また、もらっても使う機会のないものより普段使う可能性が高いものの方が喜ばれるでしょう。

京都の伝統工芸品といえば織物

はじめに紹介するものは織物(布製品)です。それほど嵩張るものでもなく、普段使いもできるものなので、多くの方におすすめできます。

京友禅のメガネ拭き

京友禅は着物に使われる染色された生地。着物を着るシーンが非常に限られる現代では、京友禅に触れることはほとんどありません。

このような状況に危機を感じて作られたものが、京友禅を使ったメガネ拭きです。絹織物の着物生地を使用しているため、メガネやスマートフォンの画面を気兼ねなく拭けるカジュアルさ。サイズは約17cm四方あるため、広げるとその柄を目で楽しめるのもメリット。

西陣織のポーチ

西陣織も普段の生活では馴染みのないもの。そんな西陣織がポーチになったらステキだと思いませんか?

千鳥格子柄に迷彩柄を組み合わせた、古めかしさと新しさが混在する不思議なビジュアル。柄をしばらく眺めていると、その世界に迷い込んだような気さえしてきます。

シェル型のポーチのため、ちょっとしたメイク道具などが入り実用性も十分。ファスナーの引き手には古くから皇族や貴族が使用する装飾品などに使われてきた「京組紐」を贅沢に使用。当時は限られた人しか使えなかったものが、誰でも使える一品として現代に蘇ったともいえるでしょう。

夏の京都の定番お土産 扇子・うちわ

次に紹介するのは扇子とうちわです。手に持つと京の雰囲気を楽しめる一品を探してみてください。

鮮やかに広がる京扇子

京扇子に使える原材料は決まっています。骨組みには丹後地方の真竹、扇面には紙あるいは絹が使われます。そして、扇面は金箔や銀白、そして蒔絵(まきえ)などを使って鮮やかに彩られるのです。見た目に美しい扇子ですが、一つの扇子が完成するまでに必要な工程の数はなんと87。一つの扇子が完成するまでには、多くの職人の手が加わるのです。

見て楽しむだけでなく、使ううちに手に馴染むのも京扇子の良いところ。使う人の人生と同様に、時が経つほどに味が出るのです。

やさしく丸みのある京うちわ

気品高いイメージがあって扇子を使いづらい方もいるでしょう。そのような方には京うちわがオススメです。

うちわは、南北朝時代の海賊(日本人)により中国や朝鮮からもたらされたのがはじまり。現在でいう和歌山県、奈良県を経て京都府に伝わったといわれています。

江戸時代以降には中骨と柄が独立した「挿柄」と呼ばれる構造のうちわが登場。これは宮廷のための絵師である土佐派や狩野派が作っていた「御所うちわ」がはじまりとされています。その後庶民にも広がり、現代のように私たちが使えるようになったのです。

毎日使えるキッチン用品 京焼・清水焼・漆器

次に紹介するのは湯呑と茶碗。普段使うものが特別であれば、何気ない日常も華々しく映るのではないでしょうか?

京焼・清水焼の湯呑

「花結晶」という柄を知っていますか?

花結晶とはその名の通り、花がぱっと咲いたような柄で「結晶釉(けっしょうゆう)」呼ばれる釉薬(ゆうやく、うわぐすり)を使用することで表現できる柄です。淡い桃色や爽やかな青など、やや殺風景(かもしれない)な食卓に一花咲かせること間違いなし。この世に二つとして同じ柄がないことも、多くの方に喜ばれるでしょう。

京焼・清水焼の夫婦茶碗

大切な人からお土産にもらった特別な品を、夫婦で仲良く使うのもいいものですね。

青とも緑とも言い難い淡いベースの色に、橙色の絵の具を広げたような非人工的な柄が印象的。この茶碗の釉薬は向日葵や葡萄を燃やした灰で作っているそうで、緋色と呼ばれています。見た目はデリケートそうに見えますが、電子レンジや食洗機にも使えるため現代の生活にもしっかり馴染んでくれます。より長く使ってもらえる一品としていかがでしょうか?

伝統技術と創意工夫の結晶 京竹工芸品

次に紹介するのは京竹工芸品。工芸品と言ってもしっかり普段使いできますので、安心してください。

京扇子のルームフレグランス

扇子を使うのは夏だけ。日本で使われる扇子の約9割を生産する京都でも、夏以外の季節に扇子を使ってもらうのはなかなか難しいようです。

そこで考えられたのが、扇子の骨組みを使ったルームフレグランス。もともと扇子の骨組みに使われる竹にはわずかに香料が塗られているもの。扇子を使ったことのある方は、扇ぐとわずかに良い香りがするのをご存知だと思います。

竹が香料を吸収する性質を利用しながらも、本物の扇子の竹より薄く仕上げるなど香料をより吸い上げるように工夫。見た目にも繊細で美しい京扇子が部屋にあるだけで、少し旅の気分を味あわせてくれます。

京竹の箸

皆さんが通常使っているのは木製の箸だと思います。しかし、木製の箸には重い(密度が高い)というデメリットがあります。

一方、竹の箸は非常に軽い(密度が低い)もの。はじめは頼りなくて使いづらく感じるかもしれませんが、使っているうちに手に馴染んできます。何より箸が軽いため、繊細な動きやシャープな動きをさせやすく、箸先があたかも自分の手のように感じるかもしれません。

竹の価値をよく理解されている茶道の関係者や経験者に人気があるようです。

三大芸道を支える工芸品 指物・薫香

次は少し変わった工芸品を紹介します。もちろん実用性もありますので安心してください。

京指物の技法で作られたぐい呑み

京都には部品(木の板や棒)を接合するときに、釘などの締結部品を使用せずに組み合わせる「指物」と呼ばれる技法があります。この技法を使って作られたぐい呑みがあるのです。

昨今のコロナ禍や物価高騰で、飲食店や居酒屋よりも自宅でお酒を飲む方も増えたでしょう。毎日使うものが、一手間も二手間も加わったものなら、お酒も美味しくなるでしょう。

また、見ようによっては酒樽のようにも見えるため、日本酒がよく合うかもしれません。

巾着袋に入った薫香

王朝文化以来の京都文化を母体とするものの一つに「薫香」があります。薫香は貴重な漢方香料を複雑に調合したもので、上品で無限に広がる香りが楽しめます。本来線香などに使用されますが、これも現代では使う機会が少なくなったもの。そこで考えられたのが巾着袋に入れられたお香です。

優しい白や淡い桃色をベースにした水玉模様の巾着袋は、部屋に一つ置いてあるとぱっと部屋を明るくするもの。もちろん薫香としての機能もあるため、歴史ある香りも楽しめます。

大切な人へのお土産物に少し高価な工芸品を

この記事では少し手の混んだ伝統工芸品のお土産を紹介しました。

茶碗や箸など何気なく使えるものから、扇子やうちわなどちょっと特別なときに使いたいものまで幅広く紹介しました。

あなたの大切なあの方の喜ぶ顔を想像しながら、ぜひお土産屋さんでお土産選びに悩む時間を楽しみませんか?

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