新型コロナが5類に移行したことで、旅行や帰省を考えている人が増えています。特に暑さが落ち着く秋に、京都の紅葉ライトアップを見に行きたいと情報を集めている人は多いのではないでしょうか。京都の紅葉は、適度な湿度と気温で鮮やかに彩り、ライトアップが加わることで、さらに京都の街並みや雰囲気とマッチするので、風情を感じられるスポットと考えられています。しかし、事前に情報を集めておかないと「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうかもしれません。そこで今回は、2023年の京都の紅葉ライトアップの名所や夜間拝観に向けて事前に準備しておきたいこと、知っておきたい注意点を紹介します。
京都の紅葉はなぜ美しい?
日本にはたくさんの紅葉の名所がありますが、特に京都の紅葉は美しいことで有名です。歴史をさかのぼると平安時代からその美しさが謳われ、日本人に愛されてきました。ここでは、京都の紅葉が美しいと言われる理由について紹介します。
①絶妙なコントラスト
京都の紅葉を見たことがある人は、木々の葉が緑から黄色、赤、そして深みのある赤へと移ろいでいくコントラストの素晴らしさを実感している人が多いようです。特に紅葉は晴天・適度な湿度・昼夜の気温差・最低気温8℃以下の日の連続・夏の高温と多雨などの条件が整うと鮮やかになる性質があり、京都の気候とマッチしていると考えられています。
②風情のある京都と相性がいい
風情のある京都の街が紅葉に染まる風景は、秋の深まりを実感でき息を飲む美しさといえます。元々京都は歴史が感じられる街並みや建物が多く、観光を楽しむことができます。そこにプラスして、色とりどりの紅葉が京都を色鮮やかに飾り付けており、より美しいと思えるのではないでしょうか。
秋の夜間拝観は混む?
秋の夜間拝観は、京都のベストシーズンにも重なるため大変混雑することが予想されます。特に、紅葉が寺院や街並みとうまく溶け込んだ名スポットにはたくさんの人が訪れます。そのため、少しでも混雑を避けたい場合には訪問する時間を調整することをおすすめします。
まず、一番混雑するタイミングですがライトアップが開始するとされているスタート時間直後です。一度閉門する清水寺などでは、ライトアップを観るために開門を待つ列ができ、並んでいる時間が一番混雑していることが多いです。そのため、混雑を避ける方法として、開門やライトアップが開始して30分〜1時間程度経った頃に拝観するのがいいでしょう。とはいえ、日が沈みかけ夕日と紅葉のコントラストが美しい時間には、やはり混雑しやすいです。秋の夜間拝観は、基本的に混んでいることを前提に考えていた方がいいかもしれません。もし、時間の余裕があり仕事帰りや夜遅い時間の訪問でも問題ない場合には、20時以降に拝観するのもおすすめです。
事前に準備しておくことや注意点
京都の紅葉を楽しみたい一方で、後悔しないためにも事前に準備しておきたいことや注意点を把握しておくことが重要です。ここでは、夜間拝観をより充実したものにするために知っておきたい情報を紹介します。
寒暖差に注意
京都は盆地のため昼と夜の寒暖差が一段と激しく、寒さを異常に感じます。特に、ライトアップしている会場によっては、靴を脱いで拝観するケースもあります。ホッカイロで手を暖められても、靴下のみでは廊下の冷たさを直に感じてしまいます。足元から冷えてしまうと、身体全体がじわじわと寒さに耐えられなくなってしまい、ライトアップどころではなくなってしまうかもしれません。冬ではないから…と気を抜かずに、寒い夜の京都を凌ぐための防寒対策をしっかりと行いましょう。インナーを厚手にしたり、マフラーや手袋、靴下をもこもこで暖かいものにするなど、とにかく体を冷やさない工夫をして、ライトアップを楽しみましょう。ちなみに、人気なライトアップ会場の場合には人の混雑で、逆に暑さを感じてしまうことも考えられます。温度調整がしやすい上着を選ぶなど服装には気を遣いましょう。
長蛇の列に耐えられる歩き慣れた靴を選ぶ
先でも紹介したように、拝観する時間によっては会場でライトアップを楽しむまでの入場時間でかなり待たされます。特に、夜の拝観開始を待つ場合には、長蛇の列となり1時間以上外で並んで待つ可能性があります。長時間待つのは覚悟したうえで、履き慣れていて疲れにくい靴を選ぶことをおすすめします。さらに、境内は歩きやすいように舗装されている方が少ないです。どちらかというと歩きにくい砂利道などが多いため、運動靴などの脚に負担がかかりにくい靴がいいでしょう。また、靴を脱いで拝観するケースもあるため、薄暗くても脱ぎ履きがしやすい靴を選ぶのもポイントといえます。
ご飯処は事前にチェック
夕方からスタートする紅葉のライトアップですが、ゆっくりと秋の京都を感じ、ライトアップを堪能できるとお腹が空いてきます。ぜっかく京都に来たなら…と人気店や近場のおすすめ飲食店を下調べしていても、満席の可能性があります。さらに、京都のお寺周辺のご飯処は想像以上に閉まるのが早い傾向にあります。せっかく見つけたお店も”ラストオーダー”で入店できないことも考えられます。最悪のケース「チェーン店やコンビニ飯で我慢…」なんてことにならないためにも、飲食店の候補は複数リストアップしておくことに加え、ラストオーダーの時間を確認しておきましょう。もしも事前に予約ができるようであればお店に問い合わせしておくのもおすすめです。寒い京都を夜ご飯難民にならずに済むように、事前に準備しておきましょう。
京都の夜を幻想的に彩るライトアップの名所2選
対策がしっかりできたら、ライトアップ会場もチェックしていきましょう!ここでは、京都の夜をより楽しむことができるライトアップの名所を2つ紹介します。
永観堂
インフォ情報
- 日程:2023年11月3日(金・祝)~12月3日(日)
- 時間:17:30~21:00(受付終了20:30)
- 料金:600円
- 電話:075-761-0007
- 場所:永観堂[禅林寺]
- HP:http://www.eikando.or.jp/
“秋は紅葉の永観堂”と言われるほど昔から紅葉で名高い永観堂は、約3000本のイロハモミジやオオモミジが境内や庭園を彩ります。
清水寺
インフォ情報
- 日程:2023年11月18日(土)~30日(木)
- 時間:17:30~21:00(受付終了)
- 料金:400円※11月18日(土)~30日(木)特別公開の成就院庭園は別途600円が必要
- 電話:075-551-1234
- 場所:清水寺
- HP:https://www.kiyomizudera.or.jp/
“清水の舞台”として知られる本堂は山際から前面に張り出しためずらしい懸崖造で国宝とされており、錦雲峡と呼ばれる紅葉の海が広がります。ライトアップされた紅葉を楽しむスポットとしては、外せないでしょう。
ホテルステイなら夜もゆっくり楽しめる
いかがでしたでしょうか。今回は、2023年の京都の紅葉ライトアップの名所や夜間拝観に向けて事前に準備しておきたいこと、知っておきたい注意点を紹介してきました。京都の紅葉は魅力たっぷりな一方で、長蛇の列を覚悟しなくてはいけなかったり、混雑対策をしておかなくてはいけないなど、意外と心と体が疲れてしまうかもしれません。体力に自信がない方や京都の紅葉ライトアップに初めて参加する方は、ライトアップ後もゆっくり京都の夜を楽しめるホテルを検討してみてはいかがでしょうか。特におすすめなのが、気持ちが華やぐ、寛ぎの空間である「京湯元ハトヤ瑞鳳閣」です。家具や調度品は部屋ごとの雰囲気に合わせ、やさしいぬくもりを感じられる和モダン調で、奥ゆかしくはんなりとした京の空間を楽しみたい方はぜひ検討してみてください。
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