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京都で漬物がなぜ有名?京都で京漬物が人気な理由や保存方法、おすすめ3選も紹介します

グルメ

京都は人気観光地と共に歴史や食を楽しむことができます。特に老若男女問わず人気なのが京都の京漬物です。京野菜本来の味を活かし、美味しいと評判です。今回は京都で有名な漬物について、京都で京漬物が人気な理由や保存方法、おすすめ3選も紹介します。

京都の漬物はなぜ有名?

京都の漬物が有名な理由として、その土地柄と歴史が深くかかわっています。京都はかつて日本の首都であり、外国の文化や新しい作物を受け入れる窓口となっていました。美味しい野菜を栽培するために、品種改良や栽培技術の改善に力を注いできた京野菜の種類が豊富なのは、外国から高品質な野菜の種や高い技術などが集まりやすい環境にあったことも大きく影響しています。さらに、京都は周囲を山に囲まれた盆地です。海から離れている土地柄ということもあり海産物に恵まれなかった代わりに、野菜づくりに力が入り、保存食としても万能なことに気付きました。今では季節問わず1年中、京野菜を楽しめるようになり手に取りやすくなったのも、京都の漬物が有名になった理由といえます。

京漬物の歴史

京漬物の歴史は奥深く、遥か昔から塩を野菜や肉類の貯蔵に使用していたと考えられています。奈良時代に、主に寺院の僧侶の食用として、茄子や瓜などの野菜の他に、モモなどの果物も塩漬けされていたことが分かっています。また、平安時代になると、重要な副食として扱われるようになります。漬物が一般的となったのは、鎌倉〜室町時代と考えられています。日本人は味覚や嗅覚が繊細なこともあり、自らの味覚や嗅覚で味や香りを感じ取るのではなく、心でその場の雰囲気や香りを楽しむ香の物として、茶の湯や聞香に取り入れられたのです。江戸時代には、京野菜の種類も増え、全国から多くの商人が集まり、短期間漬けて食べる当座漬けなどが研究されるようになりました。

【季節別】人気の京漬物の種類

寒い冬が明け、雪解けと共に春の山菜が顔を出す春には、独特のほろ苦さと食感で春の香りを楽しむことができます。さらに、春の漬物に使われる京野菜は温室で大切に育てられた葉ものが多く、漬物との相性も抜群です。味わえる漬物には、花壬生菜、菜の花、日野菜、春キャベツ、青菜漬、おみ漬、わらび醤油漬などがあります。

温かい春から季節は変わり、太陽の光をいっぱいに浴びて育った夏の京野菜はみずみずしく汗をかいた日に食べたくなる漬物が多いです。あっさりしている京漬物として、ゆず大根、賀茂なすのしば漬、瓜などがあります。

暑さが落ち着き、山々が彩づく頃には味覚の秋が訪れます。食欲と秋ともよく言われますが、寒さが増すにつれ身が締まってうまみを増す赤かぶや、体が温まる粕漬けが大変美味しい季節です。人気の京漬物には、壬生菜、赤かぶら、千枚漬、みょうが、丸なすなどがあり、旨味を楽しむことができます。

冬の寒い時期には、寒さによって野菜の身がしまり甘さを増した京漬物を楽しめるのが特徴です。雪の下で自らの葉を栄養源として茎を成長させ続ける雪菜は、まさに雪国の味覚の代表といえるでしょう。人気の京漬物には、白菜、すぐき、ごま大根などがあります。

どの季節にも旬の京野菜を楽しむことができますが、その年の気候によっても変動することがあります。ご注意ください。

季節問わず食べられる3大漬物

もちろん、季節を問わず人気を集めている京漬物もあります。千枚漬、すぐき、しば漬です。ふつうの漬物との違いは、「長期保存を目的とせず、繊細に漬け上げる」のが特徴です。旬の野菜の前に、この3大漬物を楽しんでみるのもおすすめです。

漬物の栄養素

漬物には、豊富な栄養素が含まれており、普段の食生活に一品添えるのにおすすめです。ここでは、代表的な栄養素をいくつか紹介します。

ビタミン

京野菜にはビタミンが多く含まれています。ビタミンは熱を加えることで分解してしまうことがあり、特にビタミンC、B1などが弱いと考えられています。しかし、漬物の場合には、野菜を加熱せずに、調味料に漬け込む調理方法のため、熱に弱いビタミンが分解されにくく、より多くのビタミンを摂取することができるのです。ビタミンCには、肌にハリを与え肌をより良い状態に保つ働きがあったり、メラニン色素の合成を抑える働きもあるため、ニキビ跡のケアにもいいです。乳酸菌発酵によってビタミンB1、B6、B12などの成分が蓄積され、美容成分としての働きも期待できるので、美容食品としても万能といえます。

食物繊維

食物繊維も多く含んでいます。食物繊維は腸内を綺麗にしてくれる機能があり、便通を良くして腸内環境を維持する効果が期待できます。腸内環境が整うことで、ニキビなどの吹き出物が出にくくなったり、ダイエット食品としても相性がいいといえます。特に、調味料に漬け込むことにより栄養が圧縮され、生野菜で食べるよりも多くの食物繊維を摂取することが期待できます。食物繊維が不足しやすい食生活において、京漬物はを食べることで食生活の改善にも繋がるのではないでしょうか。

ミネラル類

京漬物には、カルシウム、カリウムなどのミネラルが含まれています。ミネラル成分は、人間の体と深く関わっており、血液や神経、筋肉などに存在しています。京漬物を摂取することで、手軽にミネラル成分を補給できるのは健康を維持するのに役立つ食品といえます。高血圧症や腎臓疾患、不整脈などのリスクを軽減し、腎臓や心臓などの臓器に負担をかけないためにも、カリウムなどのミネラル類を手軽に補給できる京漬物は万能食品といえます。

漬物の保存方法

栄養をたっぷり含んだ京漬物ですが、食材の保存性を高めたり、風味を良くする一方、長期間の保存が約束されるわけではありません。安心安全に漬物を美味しく食べるために、正しい保存方法をチェックしていきましょう。

冷蔵保存

京漬物は、冷蔵で保存するのが最適です。稀に市販品によっては、”常温”での保存が可能なケースもあるため、明記されている内容を必ず確認するようにしましょう。ただし、常温での保存が可能な漬物でも、開封した後は冷蔵保存することをおすすめします。理由としては、温度が高いことにより雑菌が繁殖してしまう可能性があるためです。塩分濃度の高い漬物ですが、雑菌は常温などの高い温度や、水分や空気に触れることで繁殖しやすくなります。未開封の場合には、そのまま冷蔵庫に保存しておけば問題ないものの賞味期限内に食べるようにしましょう。

冷凍保存

長持ちさせる方法として冷凍保存もありますが、京漬物の場合にはおすすめできません。漬物に使用される野菜の中には、キュウリやナスなどの水分を多く含む食材があり、水分を多い野菜を冷凍してしまうと、野菜本来のシャキシャキとした食感が失われてしまいます。どうしても冷凍保存したい場合には、出来る限り水分を抜きましょう。食べるタイミングに合わせて、食べる前日に冷蔵庫に移すか、常温に置いてゆっくり解凍するのを待ちましょう。

お土産におすすめの京漬物3選

ここではお土産におすすめの京漬物を3選紹介します。京都に行った際に食べ比べしながら、吟味してみてはいかがでしょうか。

①川勝總本家

大正6年(1917)創業した川勝總本家は築100年を超える京町家で、歴史を感じながらお漬物を購入することができる老舗店です。店舗に訪れると、お茶請けの嬉しいおもてなしを受けられることもあります。旬の味を楽しめるだけでなく、お漬物選びの一助となります。月末には3日間限定で、旬の野菜を使い季節をイメージした創作漬物「晦日漬(みぞかづけ)」を販売しているので合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。

②京つけもの もり

“美味しい野菜からしか、美味しいつけものは作れない。”をモットーに、京都・亀岡の自社農場で採れた野菜を中心に、日々お漬物づくりに取り組まれている「京つけもの もり」も見逃せません。名物は、ミルフィーユ状にした「旬かさね」で白菜と野菜を丁寧に重ね、1日80個しかつくれないという人気のお漬物を販売しています。

③大安

明治35年(1902)創業した大安では“野菜のおいしさ”を大切に、吟味された国産野菜と天然のだしを使用したお漬物づくりをされています。おすすめは、手のひらサイズのカップに入った「ちいさなだいやす」で“味すぐき”や“細ごぼう”など10種類が揃っています。少しずついろんなお漬物を食べ比べしたり、味わいたい方にはおすすめです。

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