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夏の京都観光ならこれがおすすめ!正寿院の風鈴まつり!

観光

季節がだんだんと夏に移り変わり、旅行や観光に行く人も増え始めるころだと思います。せっかくの旅行であれば各地の名所は外せませんし、涼しさを感じられるイベントに参加できれば、暑い夏でも快適に過ごせる旅が実現できるでしょう。今回は、そんな望みをかなえてくれる京都府の観光名所「正寿院」について、その歴史や見どころをたっぷりと紹介します。

京都の風鈴寺こと正寿院とは

京都の風鈴寺とも呼ばれる正寿院は、京都府の宇治田原町に位置する寺院です。高野山真言宗の寺院で、約800年前に医王教寺の塔頭寺院として建てられたといわれています。院内にある快慶作の不動明王坐王は、日本の重要文化財にも登録されています。また、客殿の猪目窓からは四季の移ろいを感じる景色が楽しめるでしょう。ほかにも、ヨガや写経など1年を通して楽しめる催しが盛りだくさんです。

夏の風物詩、正寿院の風鈴まつり

正寿院では毎年6月1日から9月18日までの間、夏の風物詩ともいわれる風鈴まつりが開催されます。正寿院境内には約2000個を超える沢山の風鈴が飾られ、訪れる人たちを涼しげな音色で迎えてくれます。また、夏場の正寿院は京都市内と比べて気温が5℃も低く、避暑地とされており、風鈴まつりを通して一層涼しさを感じられるでしょう。

風鈴を通して、目や耳など人間の五感すべてで涼を感じてほしいという思いから、この祭りは始まりました。そして風鈴を境内に吊るすことで、暑気を払う厄除け効果もあるとされています。

風鈴まつりの見どころ

境内では2,000個を超える風鈴がならび、その姿は圧巻です。なかでも見どころは、正寿院オリジナルで製作している花風鈴の並ぶ「花風鈴小径」です。あじさいやヒマワリなど花の種類は時期によって変わるため、訪れるタイミングによって異なる景色や季節の移ろいを感じられます。

風鈴以外にもある正寿院のフォトスポット

境内にある風鈴が有名な正寿院ですが、ほかにも有名な観光スポットがあります。まず紹介するのは、院内にある「客殿」です。ここにはフォトスポットとしても有名な、ハート型の窓があります。この形は古くから日本で伝わる伝統文様の一つ「猪目」で、古くからさまざまな建築装飾に用いられています。猪目窓からは、季節の移り変わりに合わせて桜、緑、紅葉、雪景色を見ることができるため、一年を通して美しい景色を楽しむことができるでしょう。

また、この客殿の天井には天井絵が160枚も描かれています。花と日本の風景がテーマとなっており、角には四方を守護する神(青龍・白虎・朱雀・玄武)が描かれています。参拝者の少ないタイミングであれば、仰向けに寝転びながら閲覧・撮影も可能です。

正寿院の観世音菩薩と不動明王

続いて紹介するのは、境内にまつられている「十一面観世音と不動明王坐像」です。双方ともに日本に古くから伝わる仏教の神様で、厄払いなどの御利益を授けてくれるとされています。では、両者の起源や歴史について詳しくみていきましょう。

観世音菩薩とは

観世音菩薩とは、般若心経や観音経の一節にも登場する菩薩の一尊です。人々の苦しみを救うためにさまざまな姿へと変えることから「変化観音」とも呼ばれており、正寿院にある「十一面観世音」もその一つです。現世では健康や厄除けなど10種類の利益をもたらし、来世では極楽浄土に生まれ変われるなど、4種類の果報が得られるといわれています。正寿院では秘仏として大切に安置されており、50年に1度だけその姿を拝見できます。

不動明王とは

不動明王は、最高位の仏様である大日如来の化身とされています。仏道の妨げとなるような人々の煩悩や災難を断ち切るべく、背中に火炎を背負いながら力強い表情をしているのが特徴です。不動明王に祈願することで、煩悩を断ち切るだけでなく厄除け・学業成就・健康・商売繁盛などさまざまなご利益を得られるといわれています。

正寿院は風鈴以外にも楽しめる催しが沢山

ほかにも、正寿院では自然を感じながら楽しめる観光スポットやイベントが多くあります。なかには季節限定や体験型のイベントもあり、季節を問わず楽しめるのも魅力です。ここでは6つの催しについて詳しく紹介します。

なお予約が必要な催しの場合は、電話(0774-88-3601)またはメール(shoujuin28@yahoo.co.jp)にて受け付け中です。また、体験費用とは別に拝観料も必要となるため、事前に準備しておきましょう。

ヨガ体験

正寿院では、境内にある庭を眺めながらヨガ体験ができます。春先から秋にかけて複数回行われているため、四季折々の景色を楽しむことができるでしょう。1名から参加可能で、体が硬くて不安な方や初心者の方でも気軽に体験できるのが魅力です。体験料は1回につき1,500円となっています。

<開催情報>

・開催日:2023年9月24日、10月15日(人数上限あり)

・時間:説明5分、体験60分

・体験料:1,500円(月替わり特製スムージー付き)

・持ち物:動きやすい服装、ヨガマット持参可能

・申込方法:10日前までに電話またはメールで申し込む(氏名、参加人数、電話番号)

オリジナル腕輪数珠作り

1年を通して、自分だけのオリジナル腕輪数珠作りが楽しめます。天然石の意味を確認しながら、一つひとつ願いを込めて選ぶことができます。また子ども用の珠も用意してあるため、親子で一緒に参加可能です。なお体験料は大人3,000円、子ども1,000円となっています。

<開催情報>

・開催日:毎日(8月1日~8月16日を除く)

・時間:説明5分、体験30~40分

・体験料:大人3,000円、子ども1,000円

・申込方法:10日前までに電話またはメールで申し込む(氏名、日時、参加人数、電話番号)

写経体験

正寿院では、般若心経を書き写す「写経体験」が可能です。静かな環境下で写経を行うことにより、怒りや妬みなどの邪念を取り除き心を安定させるといわれています。また、文字の乱れは心の状態を表しており、客観的に自分の内面と向き合うこともできるのです。参加料金は1人1,500円となっています。

<開催情報>

・開催日:毎日(8月1日~8月16日を除く)

・時間:説明5分、体験20~40分

・体験料:1,500円

・申込方法:10日前までに電話またはメールで申し込む(氏名、日時、参加人数、電話番号)

写仏体験

院内では写経だけでなく、仏様の顔をなぞり書く「写仏体験」も開催中です。写仏は写経と同様、頭の中の邪念を取り除く効果があり、正寿院では十一面観世音と不動明王の2種類から好きなほうを選べます。とくに十一面観世音は50年に1度しか拝見できないため、写仏体験を通して姿を見られる貴重な機会です。こちらも体験料は1,500円となっています。

<開催情報>

・開催日:毎日(8月1日~8月16日を除く)

・時間:説明5分、体験20~30分

・体験料:1,500円

・申込方法:10日前までに電話またはメールで申し込む(氏名、日時、参加人数、電話番号)

風鈴絵付け体験

毎年多くの人が訪れる風鈴まつりですが、じつは風鈴を眺めるだけでなく、自分たちで絵付けを行い、持ち帰ることができます。好きな色や模様を実際に風鈴に描いて、自分だけの作品を作り家に飾ってみましょう。旅の思い出になるだけでなく、涼しげな音色を自宅でも楽しむことができます。

<開催情報>

・開催日:6月1日~9月18日(風鈴まつりの期間中、随時参加可能)

・時間:体験20~30分

・体験料:1,600円

お茶でお香づくり

正寿院では、挽きたての煎茶を原料としたお香「いとをかし香」を作ることができます。これは茶香炉などで温めながら使用する、煙の出ないやさしいお香です。ハート型や風鈴型など数種類から選ぶことができ、まるでお菓子のような見た目のお香ができ上がります。なお作ったお香は持ち帰ることができるため、ぜひおうちで爽やかな煎茶の香りを堪能してみてください。

<開催情報>

・開催日:2023年5月13日、5月14日、6月10日、6月11日、7月23日、9月2日、9月3日、10月14日、10月15日、11月18日、11月19日(各日11:00~/13:00~/14:30~の計3回実施)

・時間:説明5分、体験30分

・体験料:3,000円(中学生以上)

・申込方法:電話またはメールで申し込む(氏名、日時、参加人数、電話番号)、空きがあれば当日参加も可能

まとめ

正寿院は昔から仏教の有名なお寺として栄えてきました。そして、現代ではさまざまなイベントやフォトスポットで人気を集める、有数の観光名所となっています。正寿院では風鈴まつりをはじめ、客殿の猪目窓から見える景色を味わってみる・体験型イベントに参加してみるなどさまざまな楽しみ方ができます。訪れる時期や目的によって違った過ごし方ができるのも、正寿院がもつ魅力の一つといえるでしょう。今回の記事を通して正寿院に興味を持った方は、京都観光もかねて足を運んでみてはいかがでしょうか。

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