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八ツ橋の起源は?おいしさの秘訣や様々な味が展開されている商品をご紹介!
京都の代表的銘菓「八ツ橋」とは
言わずと知れた京都を代表する和菓子である「八ツ橋」は、米粉と砂糖を合わせたものにニッキで香りづけしたものです。
八ツ橋はこれらを混ぜて蒸したものを、薄く伸ばして固めに焼き上げたおせんべいのようなものです。半円に湾曲した瓦のような形が特徴的です。
一方、同じ材料で蒸しただけで焼かない、お餅のような食感のものは生八ツ橋と呼ばれます。生地に餡をはさんだものが主流となっています。
八ツ橋と生八ツ橋は別物であり、どちらも材料は同じですが、その食感や味わいは全く別物だといえます。
八ツ橋の起源
八ツ橋の起源には諸説ありますが、その中でも有力と言われている2つをご紹介していきましょう。
1,八橋検校
時は1689年、八橋検校がお櫃に残ったご飯を捨てるのはもったいないから何かに利用できないかと考え、蜜やシナモンを加えて、型焼きせんべいにしてみるという案のもとで生まれたのが八ツ橋であるという説です。
八橋検校が亡くなった4年後に検校を偲んで、琴の形をモチーフにして売られたのが八ツ橋であるとされています。
2,伊勢物語
同じく1689年、伊勢物語第9節のかきつばたが詠まれた八橋に由来するという説です。くもの足のように分かれて流れている川に八つの橋をかけたことを記念して作られたと言われています。
八橋検校とはどのような人物?
そもそも八ツ橋の起源の一つと考えられている八橋検校とはいったいどのような人物だったのでしょうか?
検校は江戸時代の筝曲家であり、近代筝曲の始祖と言われています。
筝というとあまりピンと来ないかもしれませんが、お琴と聞くとご理解いただけるという方も多いのではないでしょうか?もともと筝と琴は別の楽器ですが、既に江戸時代から両者は用字法のうえで混用されており、実際のことがほとんど実用されなくなったこともあって、同じ意味合いで使われるようになったのです。
さまざまな楽曲を創作した検校ですが、その中でも「八橋十三組」という箏組歌は大変有名です。
八ツ橋の魅力とは
八ツ橋の魅力、それはふんわりと香るニッキの香りではないでしょうか?さまざまなお煎餅がありますが、八ツ橋ほど開封した瞬間にその存在感を奏でられるものはほかにないと言っても過言ではないでしょう。
また、しっかりと固焼きであり、食べ応えがあるのも特徴です。京都のお土産として人気の八ツ橋は、軽くてしっかりとしているため持ち運びもしやすいというのも魅力の一つだと言えます。さらに、値段もリーズナブルで個包装かつたくさん入っているためバラマキ用にも向いているのも人気の秘訣です。
八ツ橋の材料
八ツ橋の材料は、米粉、砂糖、ニッキ。基本のレシピはこれだけです。
材料はいたってシンプルであることから、素材の良さをダイレクトに感じることができる菓子となっています。
基本はこれらの材料となっていますが、ニッキ以外にもしょうが味やコーヒー味など時代のニーズに合わせてさまざまな味のバリエーションが広がっています。また、一口サイズのものや細かく砕いてドライフルーツと合わせたシリアル状のものなども販売されており、食べ方や形状も非常に幅広くなっている菓子です。
三角のものは八ツ橋ではなかった?
特に若い世代などに八ツ橋というと三角で柔らかな食感の生八ツ橋を想像する方も多いのではないでしょうか?
先にもお話ししましたが、こちらは八ツ橋の中でも生八ツ橋と呼ばれ、焼くの工程を省いたものです。皮だけで販売されているものもありますが、主流となっているのは中に餡などをはさんだものです。
ニッキ、抹茶が生八ツ橋の味の基本ですが、ゴマや黒糖、また季節に合わせたフレーバーも数多く販売されており、味比べをして見るというのも生八ツ橋を味わう楽しさの一つと言えるでしょう。
京都土産で買いたい八ツ橋のおすすめを紹介!
続いては、お土産におすすめの八ツ橋をいくつかご紹介していきましょう。京都八ツ橋商工協同組合に加入している店舗一覧!からおすすめをピックアップしていきます。
1,聖護院八ツ橋総本店
300年以上の歴史を持つ聖護院八ツ橋総本店は、京都の地に根差し、味を追求してここまで長い歴史を築いてきた老舗です。
こちらでおすすめの八ツ橋は、一口サイズでさまざまなフレーバーが楽しめる子袋入りのものです。全6種類のフレーバーがあり、270円と価格もリーズナブルなので味比べにももってこいです。
また、生八ツ橋でおすすめなのが「聖 櫻花 9入」です。こちらは季節限定の商品で、桜の葉を細かく刻んで練り込んだ春を存分に感じられる商品です。販売は3月1日からの限定商品となっているため、タイミングが合えばぜひ味わってみてください。
2,井筒八ッ橋本舗
1805年に初代津田佐兵衞によって立ち上げられたのが井筒八ッ橋本舗の始まりです。
こちらでおすすめなのが、「井筒八ッ橋 化粧箱入り」です。この度井筒八ッ橋本舗では、原材料や配合を見直し、より香ばしく軽い食感を追求した新たな味わいの八ツ橋を完成させました。是非新たな味わいの八ツ橋を一度お試しください。
また、生八ツ橋のおすすめは「夕子 ミルキー(8個入り)」です。ミルキーの練乳を白あんと合わせた優しいミルク味の餡は、お子さんにも人気の商品です。
3,本家八ツ橋西尾
日本で一番古い八橋屋さんである本家八ツ橋西尾では、古くからの伝統を大切にしながら、時代のニーズも積極的に取り入れた商品展開がされています。
こちらでおすすめなのが、「八ツ橋 抹茶」です。濃緑の色合いが美しく、香りと味で抹茶を感じることができるこちらの商品は、見た目にも味も楽しむことができます。
また、こちらでおすすめの生八ツ橋が「あんなま チョコバナナ」です。生八ツ橋にバナナの風味が感じられ、チョコレート餡との相性が抜群です。甘いもの好きの方にピッタリです。
4,本家八ツ橋
本家八ツ橋では、機械化を最小限に抑えて、職人の手作業により作るこだわりで一つ一つ丁寧に作り上げています。300年以上の歴史の中で脈々と受け継がれてきた技術を大切にしています。
こちらでおすすめの八ツ橋が、「本家八ッ橋」です。桂皮末を使用したニッキ生地で、昔ながらの定番の味わいです。
また、おすすめの生八ツ橋は「栗あん八ッ橋」です。生八ツ橋の中に、北海道十勝産の小豆を使用した粒あんと丸ごとの栗を包んだ食べ応え抜群の八ツ橋です。ニッキ生地との相性の良さは言うまでもありません。
5,京栄堂
おいしいお菓子を作ることをモットーに材料にこだわり、手間を惜しまずに八ッ橋と向き合ってきたのが京栄堂です。こちらでおすすめの八ツ橋が、「天津姫」です。素朴で歯ごたえのよい八ッ橋ならではのおいしさが売りです。
また、おすすめの生八ツ橋は、「つつみ生八ツ橋 去来花」です。粒あん入りの生八ツ橋を、三笠風の生地で包んだ京栄堂を代表する銘菓です。他にはない味わいをぜひご賞味ください。
まとめ
以上、八ッ橋の起源やその魅力、またおすすめの商品についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
八ッ橋は300年以上もの歴史のあるお菓子であり、発祥の地である京都には数多くの八ツ橋を扱う菓子店があります。
それぞれの店で、こだわりがあり、また商品展開も幅広くされています。ぜひお店ごとに食べ比べてみたり、新たなフレーバーに挑戦してみたりすることで、新たな八ッ橋の魅力を見つけてみてください。
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