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万灯会とは?京都の東本願寺や醍醐寺などで人気の行事を解説
夏になるとさまざまな催しが各地で開催されます。お祭りや花火大会など、今年の夏を楽しみにされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。なかでも京都の有名なお寺で行われ、毎年人気を集めているのが「万灯会」という行事です。この記事では京都で有名な万灯会の紹介をはじめ、お盆の時期の風習についても解説します。
万灯会(まんどうえ)とは
万灯会とは、夏至に多くの仏教寺院で行われる仏教行事の一つです。仏教における大切な行事であり、仏教の教えにもとづいた祈りや供養が行われます。万灯会という名前の通り、多くの灯篭が飾られる行事として有名です。
夜間になると寺院の境内や周辺に多くの灯篭や提灯が点灯され、幻想的な光景が広がります。この美しい風景を見るために、多くの人々が訪れます。また、行事には屋台なども出店され、地元の食べ物やお土産などが販売されるのも楽しみのひとつです。
灯篭には自分や家族の健康や幸せを祈る文字や絵が描かれたり、お供え物が添えられたりします。また、灯篭に火を灯すことによって、迷える魂を救済するという意味があります。
万灯会を通じて、自分自身や周りの人々に幸せや平和を祈る気持ちを持てるだけでなく、故人や祖先のことを思い出す時間も創出されるでしょう。万灯会は、日本の伝統文化として大切に守り継ぎたい行事のひとつです。
京都で有名な万灯会
万灯会は日本全国で開催されていますが、京都のお寺でも人気の高いイベントです。京都で有名な3つの万灯会について解説します。万灯会が開催される時期に、京都に滞在される機会がありましたら、行事に参加してみてはいかがでしょうか。
東大谷万灯会
東大谷万灯会は、東本願寺の大谷祖廟で開催されている行事です。真夏のお盆参りを少しでも涼しい夜間に参拝できるように、参拝者の足元を照らす提灯を境内に灯したことが、東大谷万灯会が始まるきっかけとなったそうです。子ども手提げ提灯の販売や子ども紙芝居の開催など、さまざまな催しも実施されています。
<開催情報>
・お祭り名:東大谷万灯会
・開催予定日:毎年8月14日から16日
・開催時間:18:00から提灯点灯
・開催地:大谷祖廟(京都市東山区円山町477)
・公式ホームページ:https://www.higashihonganji.or.jp/
醍醐寺万灯会
醍醐寺万灯会は、醍醐寺で毎年8月5日に実施されている行事です。各家の先祖と精霊を供養して、命の尊さに心を寄せることを目的に開催されています。多くの置き灯篭や提灯が参道を照らすなかで精霊供養法要やお施餓鬼供養が執り行なわれます。醍醐寺万灯会の当日には、国宝である金堂や五重塔などが特別にライトアップされ、幻想的な雰囲気が人気のイベントです。
<開催情報>
・お祭り名:醍醐寺万灯会
・開催予定日:毎年8月5日
・開催時間:18:00~
・開催地:醍醐寺(京都市伏見区醍醐東大路町22)
・公式ホームページ:https://www.daigoji.or.jp/
六波羅蜜寺万灯会
六波羅蜜寺万灯会は、六波羅蜜寺で開催される行事です。大文字の送り火ともつながりがある催しで、人々から市の聖と呼び慕われた空也上人により応和三年から開催されています。本堂の外では、8月の闇夜に結縁の蝋燭の幻火がゆらめきます。内陣では大の字形に広げた5つの灯をともした土器杯が大の字形の木製の燭台の上に乗せられており、魂迎えの火がゆれる様子は印象的です。特別な雰囲気の中で心が洗われる、各世代に人気のイベントです。
<開催情報>
・お祭り名:六波羅蜜寺万灯会
・開催予定日:毎年8月8日~10日
・開催時間:20:00~
・開催地:六波羅蜜寺(京都府京都市東山区轆轤町81−1)
・公式ホームページ:https://rokuhara.or.jp/
盂蘭盆会や彼岸会には他にどのようなことをしたらいいの?
お盆の時期に行う行事には万灯会以外にも盂蘭盆会や彼岸会などがありますが、どのような風習があるのでしょうか。また、お盆に行うと良いとされる代表的な風習についても解説します。
盂蘭盆会とは
盂蘭盆会とは「うらぼんえ」と読み、旧暦の7月15日を中心に7月13日~7月16日に行われる祖先の冥福を祈る仏事を言います。起源はサンスクリット語のウランバナで、現在はお盆と呼ばれることが多いです。ほとんどの地域では新暦の日付に合わせて、1ヶ月遅れの8月15日頃に法要などが行われるケースが主流です。
この盂蘭盆会は宗派によって異なる形式があります。例えば、先祖の霊を迎えて供養するためのお経を唱えたり、お香をたいたり、盆踊りを踊ったりすることが一般的です。また、地域によっては、灯篭流しなどの風習もあります。盂蘭盆会は日本の伝統文化の一つとして親しまれており、多くの人々が先祖を追悼し供養するために参加しています。
彼岸会とは
彼岸会とは「ひがんえ」と読み、春と秋の2回行われる仏教の法会を指します。それぞれ春分の日と秋分の日を中日として、前後3日間を合わせた計7日間が彼岸会の期間です。彼岸とは仏教用語で「あちら岸(あの世)」のことを指し、この期間中に先祖の霊を迎えて供養することが行われます。
彼岸会では先祖の霊を供養するために、お経を唱えたり、お香をたいたり、お供え物を捧げたりすることが一般的です。また、地域によってはお墓参りや墓掃除をする風習もあります。彼岸会は先祖を偲んで供養することで、生者と死者とのつながりを感じる大切な機会です。また、彼岸は季節の節目でもあり、自然の恵みに感謝する意味も含まれています。
お盆の風習 1:お墓参りに行く
お墓参りに行きましょう。お墓参りとは亡くなった家族・親戚・知人などのお墓を訪れ、故人を偲んで供養する風習です。お墓参りは一般的に次のような流れで行われます。
- お墓を掃除する
草取りや、お墓の周りを掃除することで、故人が安らかに眠る場所を整えることができます。墓石の汚れを落とし、水鉢や花立などもきれいに洗いましょう。
- お供え物を置く
お花やお供え物をお墓に手向けます。お花やお供え物は故人に感謝の気持ちや、供養の気持ちを伝えるために用います。
- お線香を供え合掌する
手を合わせて故人にお参りの挨拶をします。故人に対して心を込めて合掌し、お辞儀をすることが一般的です。なお、合唱は仏様である右手と自分自身である左手の指と指を合わせることで、清らかな心を表現します。
- 後片付けをして帰る
ねずみやカラスなどに荒らされないようにするためにも、お供えした果物やお菓子などは持ち帰りましょう。なお、お墓の掃除で出たごみも、持参した袋などに入れて持ち帰ることがマナーです。
お盆の風習 2:お供え物をする
お墓だけでなく自宅のお仏壇にも、忘れずお参りとお供えをしましょう。お仏壇にお供え物をすることで、ご先祖様に感謝の気持ちを伝え、お仏壇を清めて気持ちを整えることができます。お供え物として一般的に用いられるものは以下の通りです。
- 食べ物
おはぎ・お団子・果物・お米・精進料理などがよく用いられます。先祖が好きだった食べ物や、地域によってはお墓参りで用いるものと同じものを用いるケースがあります。
- 飲み物
お茶・水・お酒などが用いられます。先祖が好きだった飲み物や、特別な日に用いるお酒をお供えする場合もあります。
- 花
お仏壇に生けるために、菊や紫陽花などが用いられます。また、先祖の好みに合わせて、好きだった花を飾ることもあります。
お盆の風習 3:先祖や家族のことを考える
先祖や家族のことを考えてみましょう。先祖や家族は自分を現在へとつなげてくれた方々です。私たちが日々平穏で豊かに暮らせるのは、先祖や家族がいつも見守ってくれているからともいえます。そうした先祖や家族に対して、日頃の感謝の気持ちなどの思いをめぐらせてみましょう。
先祖とのつながりを再確認することで、家族との絆がより深まります。絆の深い家族になることは、子供の心の教育にも有益です。信頼や慈愛といった心も育まれるので、見えないものにも価値があることを考える機会になるでしょう。
京都のお寺の万灯会に出かけてみよう
京都のお寺などで開催される万灯会は、多くの灯篭が飾られ特別な雰囲気が演出されます。夏の思い出として万灯会を思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。万灯会には屋台などが出店されたり、紙芝居といった催しが開催されたり、家族で楽しめるポイントがたくさんあります。万灯会は夏限定の行事ですが、イベントとして楽しむだけでなく先祖や家族のことを考えるきっかけにもなります。近くのお寺のイベント案内をチェックして、万灯会に参加してみてはいかがでしょうか。
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