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京都の七夕の季節と神事の関係性とは?北野天満宮の足つけ神事を解説!

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北野天満宮では毎年旧暦の七夕に、御手洗川足つけ燈明神事が行われています。この記事では、御手洗祭や北野天満宮の由縁・由来について解説すると共に、現代で行われている神事についても詳しく解説します。

京都で古くから行われている「足つけ神事」

川に足をつけお参りする「足つけ神事」は、厄払いの意味もあります。そんな足つけ神事は「御手洗祭(みたらしまつり)」として京都で普及しており、毎年7月末、土用の丑の日前後に北野天満宮で行われています。

足つけ神事の由来とは?

足つけ神事の由来は、平安時代の貴族文化にあります。当時の貴族は、季節の変わり目になると禊払いを行っていました。その中で「土用の丑の日に御手洗池に足を浸すと、厄を払い、疫病にも効果がある」とされたそうです。それが庶民にも伝わり、御手洗祭として発展し、足つけ神事が行われるようになりました。

北野天満宮はどんな場所?

北野天満宮は、菅原道真公を御祭神としてまつっている、全国で約1万2000社の天満宮の総本社となります。菅原道真公は、古くから「北野の天神さま」として親しまれており、北野天満宮は、学業成就・文化芸能・災難厄除祈願のお社として信仰されています。

北野天満宮の由緒とは?

北野天満宮は、約1000年ほど前の村上天皇天暦元年(947)に、御神託によって平安京の北西の北野に、菅原道真公をまつるべく創建されています。その後、永延元年(987)に一條天皇の勅使によって国家の平安が祈られました。この時に天皇から「北野天満大自在天神」の神号を賜り、菅原道真公は「天神さま」と呼ばれるようになったのです。

なぜ菅原道真公は学問の神様としておまつりされているのか?

江戸時代、各地に寺子屋が普及し、読み書きを教えていました。その教室に、菅原道真公の姿を描いた「御神影」を掲げ、学業成就が祈られていました。これが後に、学問の神様として広まっていった由縁の1つとなります。

旧暦の七夕に行われる北野天満宮の御手洗祭

北野天満宮で行われる御手洗祭は、七夕行事を起源とし、五穀豊穣や無病息災を祈願する神事となります。毎年8月上旬から七夕祭が開かれ、8月7日に御手洗祭が行われます。

<開催情報>

・お祭り名:御手洗川足つけ燈明神事

・開催予定日:2023年8月上旬

・開催地:北野天満宮

・アクセス:JR京都駅より京都市バス50系統に乗り35分、バス停北野天満宮前

・公式ホームページ:https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=5035

御手洗川足つけ燈明神事の由来

菅原道真公が詠まれた詩に、「ひこ星の行あひをまつかささぎの渡せる橋をわれにかさなむ」とあります。北野天満宮の七夕神事は、平安時代から伝わる大切な神事となります。しかし、年を経て規模が縮小していき、近年では行われていませんでした。

そんな中、北野天満宮が2016年に「京の七夕」の会場となり、また菅原道真公にまつわる祭事を2027年に控えているため、祭事の復興が行われるようになりました。その一つとして、以前あった「御手洗川」を境内に造営し、足つけ神事が復興され「御手洗川足つけ燈明神事」となったのです。

御手洗川足つけ燈明神事のやり方

  1. まずは受付でお金を納め、陰陽五行に準じた願いがそれぞれ異なる5色の御手洗ろうそくを選びます。
  2. 次に、ろうそくを持ったまま、御手洗川に入ります。靴は袋をもらえるので、そちらに入れましょう。
  3. 種火から火をいただいて、川を進みます。
  4. 献灯台があるので、そこへろうそくを奉納して終了です。

なお、水に浮かべると文字が浮かび上がる水占いみくじもあるため、合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

期間内のその他の行事

北野天満宮の七夕の期間には、他にもいくつか行事が開催されていますので、そちらも紹介します。

境内のライトアップ

七夕期間中は、境内のライトアップと七夕飾りが行われます。普段暗い境内が明るくライトアップされるため、いつもとは違った雰囲気を楽しめる点も魅力となっています。趣のある雰囲気を味わいたい場合は、夜に訪れることをおすすめします。

御土居のライトアップ

「御土居」は豊臣秀吉が造設した京の土塁で、史跡として指定されています。北野天満宮には、この御土居が原型に近い形で残っており、春と秋のカエデを楽しむ期間に有料で開放されます。七夕期間中はこの御土居が夜間限定で無料開放され、紙屋川沿いに植えられたカエデや竹、七夕飾りのライトアップを楽しめます。

御本殿石の間通り抜け神事

七夕期間中には、御本殿石の間通り抜け神事も行われます。普段は神職しか入れない、本殿と拝殿の間の部屋に入れます。石の間は人間と神様の世界を繋ぐ神聖な場所といわれていますが、虫干しを行う期間に合わせ、一般の方が入れる行事を行っているのです。神様に一番近い場所でお参りができるため、御手洗祭に行った際は、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

北野天満宮には他にも見どころが満載!

北野天満宮には、旧暦の七夕の時期以外にも見どころが満載です。それぞれについて紹介します。紹介する以外にも、毎月さまざまな行事が行われているので、気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

毎月25日は「天神さんの日」!

毎月25日は天神市として、縁日が開かれます。菅原道真公の御誕生日と祥月命日が、6月25日と2月25日、共に25日だったことに由来しています。参道には縁日の露店が並び、日没からは境内のライトアップがされ、幽玄な雰囲気を楽しめるでしょう。

<開催情報>

・お祭り名:天神市

・開催予定日:毎月25日

・開催地:北野天満宮

・アクセス:JR京都駅より京都市バス50系統に乗り35分、バス停北野天満宮前

・公式ホームページ:https://kitanotenmangu.or.jp/event/

初詣!1月1日は歳旦祭

新しい年の始めには歳旦祭が行われ、国家の隆盛や五穀豊穣などが祈願されます。菅原道真公は「学問の神様」と名高いため、学業成就や入試合格といったお守りや絵馬などが人気です。また、歳旦祭当日の1月1日にはお正月の縁起物として、天神矢に干支の一刀彫、干支絵馬といったものが授与されます。

<開催情報>

・お祭り名:歳旦祭

・開催予定日:毎年1月1日

・開催地:北野天満宮

・アクセス:JR京都駅より京都市バス50系統に乗り35分、バス停北野天満宮前

・公式ホームページ:https://kitanotenmangu.or.jp/event/

菅原道真公の命日「梅花祭」

2月25日は、先述したように菅原道真公の祥月命日となっています。900年にも渡る歴史があり、御本殿に大小2つの台に持った「大飯」「小飯」、梅の小枝をさした「紙立」といった特別な神饌を供え、菅原道真公をしのびます。また、豊臣秀吉が主催した北野大茶湯にちなんで、境内の梅苑に野点の席が設けられます。

<開催情報>

・お祭り名:梅花祭

・開催予定日:毎年2月25日

・開催地:北野天満宮

・アクセス:JR京都駅より京都市バス50系統に乗り35分、バス停北野天満宮前

・公式ホームページ:https://kitanotenmangu.or.jp/event/

御土居の公開日!青もみじと紅葉の2つの期間で楽しむカエデ

青もみじの季節である4月中旬と、紅葉の季節である10月下旬から12月上旬にかけて、御土居が有料公開されます。特に秋の御土居一帯は紅葉の名所として知られており、美しい風景を楽しむことができるでしょう。秋には舞妓さんによる舞や、太鼓の奉納演奏などの催しが行われます。

<開催情報>

・お祭り名:青もみじ公開、もみじ苑公開

・開催予定日:毎年4月中旬、10月下旬から12月上旬

・開催地:北野天満宮

・アクセス:JR京都駅より京都市バス50系統に乗り35分、バス停北野天満宮前

・公式ホームページ:https://kitanotenmangu.or.jp/event/

まとめ

ここまで北野天満宮や、御手洗祭について紹介しました。旧暦の七夕の季節、北野天満宮では御手洗川で心身を清め、御手洗ろうそくを捧げる神事を体験できます。前から御手洗祭について知っていた方も、この記事を見て興味をひかれた方も、心身を共に清め、無病息災を願いに行ってみてはいかがでしょうか。

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